持論でいいじゃない!

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それぞれの"ホトトギス"(3)

それぞれのホトトギス(2)の続きです!!

 

それでは、ホトトギスの名前の由来をみていきます。

 

まず、ホトトギス奈良時代から「ほととぎす」という名で知られていました。枕草子では、「ほととぎす」と「うぐいす」の優劣が論じられており、「ほととぎす」のほうが優れていると書かれているそうです!!!!

 

次に秀吉さんの句に使われていた「杜鵑」は、ホトトギスの漢名だそうです。「杜」は中国・蜀の皇帝「杜宇(とう)」という名前から来ているそうです。後ろの「鵑」は、ホトトギスを表わしています。

 

 

 

そして次は「不如帰」です。これは、蜀の皇帝である杜宇が帝位を逐われ、ホトトギス(鵑)となって「不如帰」と鳴いて飛び立ったと言う言い伝えがあるそうです。

「不如帰」は、漢文的に「帰るに如かず」「帰るに越したことはない」という意味になります。まぁ言ったら「帰った方がええ!!」ってことですよね。杜宇さん帝位追われてるし、故郷に帰ろうと思ったのですかねぇ〜苦笑

 

 

ホトトギスの異名、まだありますよ〜!!

もう1つ紹介するのは、「四手(賤)の田長」です。これは、ホトトギスが盛んに鳴き始めるのが田植えの時期なので、田植えを催促する田長に例えて付けられたそうです。

「四手」は、ホトトギスの足の指が前後2本に分かれていることからだそうです。

「賤」は、身分が低いが村長の役をしているということから来ているそうです。

 

 

 

.........??????

 

全然不吉じゃなくない???

 

 

 

そう、このですね「四手の田長」

後に死出の田長」

という字に置き換えられることもあったそうです。

なぜかと言うと、昔ホトトギスは渡り鳥であることが分からず、秋に死んで春に生き返るものだと思われていたそうです。

そこから死出」→「冥土の鳥」と表現されるようになったみたいです。

 

実際に昔の句の中では、ホトトギスのことを「美しく」詠むことも「冥土の鳥」として詠むこともありました。

 

 

 

"ホトトギス"という言葉は、使う人によって意味が変わるのですね。面白い!

 

で、今回「舞台 刀剣乱舞 悲伝 結の目の不如帰」では、"不如帰"をとても文学的に使われていました......(感動)(号泣)

 

言葉って、面白いですね(*´ω`*)

 

 

 

 

ちなみに筆者は、今年人生で初めてあんなに鳴くの?!!と、思うくらいホトトギスの鳴き声を聴き、驚愕しました。(笑)(笑)

 

 

ほととぎすのお話はこれでおしまい!

 

参考文献

『図説 日本鳥名由来辞典』(1993) 菅原浩、柿澤亮三編